カラスを殺処分してもよいの?被害を減らす方法

カラス 殺処分暮らし生活

自然界の生物が生息する場を失い、決して最適とはいえない私たち人間社会のなかでたくましく数を増やし続けている「カラス」という鳥。
それは共存を超え、ゴミの散乱・騒音・攻撃などカラスの被害は一大社会問題となっています。
また独特な風貌のカラスは、世界的に見ても「死や病気」と結びつけられ嫌われる存在の鳥です。

確かに私たちの生活の中で迷惑な鳥ですが、彼らだって一生懸命生きています。むやみやたらに捕まえたり、殺処分という手法は本当に効果を生むのでしょうか。
ここでは、カラスの殺処分ってどうなっているのか、また個人で行っていいものなのかを見ていきたいと思います。

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■カラスの被害

カラスに関する苦情や相談の1位になるのが、やはりゴミの散乱です。そして、威嚇や攻撃、騒音といったように、この3つがカラスによる三大被害と言われ、全体の約60%を占めるという結果も出ています。

すでに人間とカラスの共存が夢物語なのかもしれません。

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ここで見えてくるのが、人間の出すゴミの総量を減らしていくことが、カラスの数を減らしていくことになり、威嚇や攻撃、騒音の被害の減少に繋がるということです。

■殺処分はダメ!カラスは鳥獣保護管理法により守られている

さて、様々な被害に対して、どのような対策をとっているのでしょう。
カラス以外にも多くの野生鳥獣の被害は、あちこちで起きています。それらの野生鳥獣に対して行う一般的な対策は、捕獲や巣の撤去という駆除のことで、いわゆる殺処分です。
しかし、それらすべての野生鳥獣は、鳥獣保護管理法という法律で捕まえることも殺処分することも禁止されています。もし許可なく勝手に捕獲したり殺処分をすると法律違反となり、例えば捕獲の場合には懲役1年以下または100万円以下の罰金(第83条)となります。「知らなかった。」では済まされない場合もあります。
鳥獣保護管理法により守られていますので、どのような理由があっても、違法に野生鳥獣又は鳥類の卵を捕獲はもちろん殺してはダメです。

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■有害鳥獣捕獲の許可を受ける

では、どのようにしたらいいのでしょうか。農作物被害や家畜被害が後をたたないと、畜産農家が頭を抱えているのが現状です。
その場合、まずは環境大臣または都道府県知事(市町村長が捕獲許可を行う場合があり)に相談すると良いでしょう。
生態系や農林水産業に対し、鳥獣による被害などが認められる場合は、「有害鳥獣捕獲の許可」を受けて野生鳥獣または鳥類の卵を捕獲などをすることができます。

■個人では駆除は難しい

有害鳥獣捕獲を勝手に行っていけないのは、ご理解いただけたと思います。
たとえ有害鳥獣捕獲の許可を得たとしても、個人で駆除することは難しいようです。
カラスは記憶力に優れ、警戒すべき敵がいれば集団で行動する賢い鳥です。特に子育て期は攻撃的になり、縄張りに入ってきた人にヒナを守るため襲撃することもあります。
カラスの知能指数は、人間の3歳から4歳の子どもに匹敵するといわれ、カラスをいじめると相手の顔を覚えるほどです。

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そのようなカラスに個人で立ち向かうのは難しく、カラス駆除の許可を取ったプロに対応をお願いした方が賢明だと思われます。

■カラス除けの対策をしてみよう

では、私たちができるカラス除けの対策とは何でしょうか。
大きく分けると、ゴミ対策と撃退があると思います。
ゴミ対策とは、ゴミの減量化、ゴミの収集方法の工夫、ゴミの出し方の工夫になります。ゴミの減量や出し方など個人で取り組めることもありますが、自治体の方針もあるので社会的に考えていく必要があります。

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もう一つは撃退になりますが、もうすでにいろいろと取り組まれていると思います。
住宅のフェンスやベランダなどに最適な『バードレスマット』は、鳥が来る前の予防対策になります。また畑地や果樹園などの鳥獣ガードに最適な『鳥獣ネット』は、目合が小さいのでカラス以外にも犬・猫・ネズミなどの小動物の侵入防止にもなります。その他にも、野外で飼っているペットの餌を置きっぱなしにしない、菜園や庭木の手入れをして巣を作らないようにするなど、事前対策をすることも1つです。
ただ、前にも書いた通り、カラスはとても賢い鳥です。はじめのうちは警戒して近寄らないくても、危険ではないと判断すると効果がなくなりますので、根気よく様々な対策を試みることが大切です。

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■カラスの生態

日本においてカラス科に属する鳥は12種類であり、大きく分けるとカケス属、カササギ属、ホシガラス属、カラス属の4 属になります。日本で確認されているのは7種のカラス属であり、その多くがハシブトガラスとハシボソガラスと言われています。都会に多く生息しているのはハシブトガラスであり、反対に農耕地帯など開けた土地を好むのはハシボソガラスになります。

かつて、カラスは森林に生息し、昆虫や木の実、動物の死骸を食べて暮らしてきました。カラスの寿命は10年から20年とされ、通常3月から6月に繁殖活動を行い、1回産卵数は2個から5個といわれています。現代のカラスは、森林の木々の上から電柱柱や街路樹に変わり、私たち人間が出すゴミを重要な栄養源するようになりました。かつてより栄養状態が良くなったカラスが、通常より多く産卵するという報告も上がっているほどです。

■都会でカラスが増えた理由

森林が少なくなった都会で、カラスはなぜ増えたのでしょうか。
その理由は、豊富な餌と適した巣作りの場所、そして天敵が少なくなったとことが主な原因にあげられます。
人間が出す栄養たっぷりの豊富なゴミは、カラスが安心して食にありつけます。そして、電柱柱や街路樹、看板などの場所に巣を作りますが、カラスの巣作りを防ぐ対策がほとんどされておらず、カラスにとっては好都合となっています。また、自然界ではカラスより強い鳥類が存在しますが、人間界では人間が天敵に価するぐらいです。でも今では、人間は危険な存在とは見られていないようで、人を見ても物怖じもしないカラスが多いのではないでしょうか。

■まとめ:カラスの殺処分は禁止

ワナを仕掛けて捕獲したり、カラスの巣の撤去など、カラスの駆除を取り組んでいる都道府県もありますが、まだまだ追い付いていないのも現状です。私たち個人ができることは、カラスの食べ物になるようなものを放置しないこと、撃退グッズなどを活用することで、カラスにとって居心地の悪い場所と思わせることです。
カラスも私たちと同じ命ある生き物です。鳥獣保護管理法で守られいますので、むやみやたらに殺してはいけません。

人間とカラスを含む野生動物といかに共生していくかは、これまでもそしてこれからも考えていかなければいけない問題です。人間にとっては有害鳥獣になるかもしれませんが、人間が生態系に配慮した活動を行うなどの対策をとることが重要となります。とはいえ、カラスによる被害は年々増えていくばかりで、社会的に取り組まなければならない課題の一つでもあります。

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